■2018年7月4日更新
3歳自閉症スペクトラムの息子、療育の甲斐あってかお友達とトラブルになる事が少なくなりました。しかし、トラブルがないのは良いけど自己主張が出来なさすぎる気がします。
孤立型・受動型・積極奇異型
同じアスペルガー症候群(自閉症スペクトラム)と診断がついても、細かく分類すると孤立型・受動型・積極奇異型の3つのタイプがあると言われています。このタイプが違えば、当然、特性も全く違います。
「矛盾の多い発達障害」と言われる所以はここにあると考えられます。
軽度の場合、そもそも障害なのか性格なのかさえ見極めるのが難しい上に、この3つのタイプの違いがあるので正しい知識を持っていないと対応の仕方を間違え、子ども本人が勘違いされストレスを感じたり、ある程度大きくなるまで気付かれずに二次障害を引き起こしたりする場合もあるかと思います。
しかもこの3つのタイプは固定されたまま大人になるとは限らず、成長と共に変わると言われています。
なので、その時々での判断は非常に難しいですが、適切な対応をする為にタイプの違いを知っておくと役に立つでしょう。
3つのタイプ基本的な共通点
孤立型・受動型・積極奇異型とタイプの違いはあります。
でも以下のことは共通しています。
- コミュニケーションの取り方が苦手
- 想像する事が苦手
(いわゆる空気が読めないということ)
では、それぞれのタイプの特性を詳しく見ていきます。
孤立型の特性
■周囲に関心が薄く、コミュニケーションが取りづらい。また本人も好んで周りとコミュニケーションを取ろうとしない。
■1人で遊ぶこと、人と接しない事に安心感があり、集団の中にいても周りに人がいないかのように振る舞う。
■幼いときにこのタイプでも、成長と共に変わる事が多い。
などです。
受動型の特性
■集団の中では人と関ろうとはするが、自分から積極的に動く事はない。
■積極性はないものの、誘われれば素直に従う。
■問題行動は少なく小さい頃は割と育てやすいが、集団に入れば良くも悪くも流されやすく、主体性が無い為、悪いことだと分かっていても命令されると従ってしまうこともある。
■また流されやすい為、要求を全て受け入れてしまい、それがストレスになってしまう。
■育てやすさ故、大きくなってからじゃないと気づきにくい。
積極奇異型の特性
■アスペルガーには多いタイプ
■積極的すぎて、他人との距離が近すぎる。
■初めて会った人にも馴れ馴れしかったり、プライベートな事も平気で話す。その場に関係ない事でも一方的に延々と話し続けたりする。相手の反応は気にせず、自分が話したい事ばかりを話し、周りを巻き込もうとする。
■いわゆる「空気の読めない変な人」と分かりやすいタイプ。
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成長と共にタイプは変化する
例:孤立型→ 積極奇異型→ 受動型の場合
・1〜3歳くらいまでは孤立型。
「この子全然周りと関わろうとしないなぁ」
・3〜6歳くらいに積極奇異型に。
「積極性は出てきたけど、なんか変」
・6歳くらい〜受動型
「積極的すぎるのも少し落ち着いてきた」
しかしこの例の場合、幼児のころに比べて落ち着いて見えるので親や周りは安心するが、本人的には周りに流され、ストレスが溜まり、思春期以後に爆発→二次障害を発症する場合もあると聞きました。
このように成長と共に変化するので、その時々で適切な対応、療育を受けさせる事が大切です。
人の気持ちに気付きにくい
アスペルガーは人の感情が読めないと言われています。
孤立型や積極奇異型だと、親も「この子何だか変」と気付きやすいですが、受動型だと、まさか人の気持ちが分かっていないなどとは思いもしなかったというパターンもあります。
しかし、必ず成長するのでまずは親が気づいてあげる事が大切だと思います。
受動型の場合、お友達とのトラブルもなく上手く集団生活が送れていると思っていても、実は本人はストレスを抱えながら流されてしまっているのかも知れません。
積極奇異型の場合、「ウザい」といじめに合うかも知れません。
アスペルガーは、想像する事が苦手なので、「1言って10分かる」という事がなかなか無いかも知れません。どのタイプでも、集団の中での自分の在り方を細かく教えてあげる必要があります。
しかし個性を尊重し、自己肯定感は高めてあげないと、個は押しつぶされてしまうかもしれません。
本当に難しく素人では正しく見極めたり教えたりするのは困難です。
療育などでプロの先生のアドバイスを受けながら育てていくと、親のストレスも軽減できます。
発達障害は生まれ持ってのものですが、誰しも必ず成長します。
大人になったとき、社会に出て自立できれば、それは「障害」ではなく「個性」です。
「個性だ」と本人が胸を張って生きていけるように、子どものうちから正しい接し方で育ててあげたいと私は思います。
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— ちゃんたむ♪発達障害児育児 (@chantam9) 2018年7月3日
ってなんじゃそりゃ〜!!
大丈夫、このレベルの私でもブロガーよ。