現在3歳9か月の自閉症スペクトラムの息子は、グレーゾーンの状態のときから療育に通い始めました。
「療育ってよく聞くけど、どうやったら受けられるの?どこで受けるの?誰でも受けられるの?」など療育について様々な疑問をお持ちの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、公的な(自治体が運営している)療育施設について、申し込みまでの流れや費用についてです。
療育までの流れと費用
息子の療育までの流れや、通っている施設や費用について書いていきます。
- 集団生活が苦手
- 自分のペースでしか動けない
- 切り替えが出来ない
- 発達の凹凸の差が大きい
- 会話としての言葉の遅れ
このような特徴があったので、自治体の子育て相談に電話をかけたのが始まりでした。
(市役所や児童相談所には育児の電話相談を受けている部署があります。)
療育開始までの流れ
2歳すぎのときに自治体の子育て相談に電話をして、育児無料相談を受け、面談と検査の結果、数か所の療育施設を紹介されました。このとき紹介された施設はどこも公的な福祉系の施設でした。そのうちの1つの施設に見学に行き、通う事を決めましたが、その時期は既に定員がいっぱいで入れず、来年度から通うことになりました。無料相談後の面談や施設への見学希望や受給者証発行のための面談や検査など、何かと予約がいっぱいで数か月待ちがほとんどでした。
・2歳3ヶ月電話で相談
(検査の予約・1か月待ち)
↓
・2歳4ヶ月自治体で検査を受ける
(療育施設の説明を受け、見学予約・2か月待ち)
↓
・2歳半希望の療育施設の見学
(専門の小児科予約・2か月待ち)
↓
・2歳8ヶ月療育施設での医師の診察
(療育に通う事を決めたが、この時点では定員オーバーの為、来年度まで待つ事に)
・受給者証の手続きの説明を受ける
(手続きでは発達検査が必須の為、検査の予約を入れた・1か月待ち)
↓
2歳9か月障害者受給者証の手続き(発達検査)へ
↓
2歳10ヶ月受給者証を受け取る
↓
3歳の誕生日前(新年度の4月)に療育開始
このような流れでした。
たくさんの疑問
療育という言葉は知っているけど分からないことも多いですね。私も療育を始めるまでは疑問だらけでした。
- どこに療育施設があるか分からない
- どんな療育を受けるのが適切か分からない
- そもそも我が子は本当に療育が必要なのか
- 費用はかかるのか
- 普通の幼稚園にはいけないのか
- 療育に何の効果があるのか
このような疑問がありました。
自治体の無料相談に行き、そのあと療育施設を紹介してもらい見学に行くとこちらが感じている様々な不安と疑問を解決してくれました。
迷ったらまずは見学に行き説明を受ける事、もし療育施設(公的な機関)の対応に疑問があったり、嫌だと感じた場合、もう一度自治体へ相談するのがベストです。時間はかかりますが、嫌な対応をするところには通いたくないですよね。納得行く療育施設を見つけるまで普通は自治体がサポートしてくれます。
とにかく自治体の福祉課、子育て支援、児童相談所などへ相談から始めるのが良いと思います。1歳半検診や、3歳児検診も相談する良い機会です。
では次は費用についてです。
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療育はお金かかるの?
公的な機関での療育は福祉のサービスを受けることができます。各家庭の収入によって上限があるので家計の負担になるほどの大きな金額にはなりません。
福祉のサービスは『障害者受給者証』を取得すると受けることができます。
発達障害グレーゾーンの場合「え?!障害者受給者証?うちの子障害者なの?!確定なの?!」と抵抗やショックがあるかもしれません。
しかし【発達障害者支援法】などの法律により【発達障害の症状の発現後できるだけ早期に発達支援を行うことが特に重要であること】に基づき、広く受け止めようという事で診断がついていない状態でも受給者証を発行してもらえます。
だから受給者証発行=発達障害確定とは限りません。
※費用についてはこちらの記事にまとめています→【障害児】療育って何?療育の費用は?お金かかるの? - Chantam's Diary
※障害者受給者証についてはこちらの記事です→「障害者受給者証」を知っていますか? - Chantam's Diary
誰でも受けられるの?
いわゆるグレーゾーンで診断がついていない状態でも療育を受けている人はたくさんいます。息子の療育の同じクラスにも、言葉のみが遅い子、言葉はペラペラだけど落ち着きがないなど、「まぁ普通」に見える子も沢山います。数か月療育を受けて「発達に問題はありません」と診断を受けて、途中で辞めた子もいます。
障害ではないかもしれないけど、育てにくさを感じているという程度でも自治体の相談は受けられます。相談の結果、療育を勧められても、通うか通わないかは保護者次第です。
まとめ
なにかと疑問だらけですがまずは自治体の支援機関に相談することから始まります。モヤモヤしたままより私は電話した後の方がスッキリしました。
電話をしても予約待ちなどで療育にたどり着くまでに時間はかかるかもしれませんが、まず第一歩を踏み出すと気持ちが落ち着きました。
※各自治体によって流れに多少の違いがあるかと思いますが、どこの自治体でも子育て相談を受ける部署があるはずです。児童相談所でも良いですし、検診のときや、かかりつけの小児科でも発達相談を受けて(専門医の紹介など)くれます。
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