こんにちは。前記事の続きです。
(前記事↓)
療育に始まり療育で終わる1年の息子の成長記録です。
自閉症スペクトラムの診断
秋頃にはっきりと診断がつきました。予想通りというかなんというか・・・『自閉症スペクトラム』です。
※自閉症スペクトラムの特性などはこちらの記事に詳しく書いています↓
【保存版】広汎性発達障害PDD(自閉症など)の種類と特性・特徴
では下半期の成長などを書いていきます。
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9月〜10月 息子3歳半頃
このころは療育にもかなり慣れてきていました。8月には「行きたくない」と愚図ったりもしましたが、通うのが楽しみになってきたようです。
息子の様子
療育で同じクラスのお友達の名前を覚えたりして、通い始めて約半年で、少しずつお友達に興味を持ってきました。しかし、切り替えの悪さは変わらずで、もうこれはある程度大きくならないと無理かもしれません。
それと言葉の面がすごく伸びました。定型発達児に比べると遅れはありますが、なんとなく会話が出来るようになりました。しかし会話の為の質問の仕方などに工夫がいるため、母である私とだけしか会話は成り立たない事が多いです。
親の気持ち
ここ1ヶ月くらい集団生活でお友達とも調子が良いので「普通の幼稚園イケるかも?」と悩みました。障害児通園施設も幼稚園もどちらもメリットデメリットがあります。さらに息子の状態に波がある事を考慮すると、障害児通園施設の方が無難・・・かな?
※幼稚園選びや進路についてはこちらの記事に詳しく書いています↓
11月
3歳になって2回目の発達検査を受けました。
この発達検査は、障害児通園施設に願書を出す為に受けなければなりません。
※結果はこちらの記事に書いています↓
検査は1時間半くらいかかるので、途中何度も飽きている様子でしたが、何とか全問できました。横で見ていて「え?これ分からないの?」と思う事も何度かありました。
息子の様子
療育でお友達と遊ぶのが楽しくなったようです。好きな子には積極的に関わろうとするようになりました。家でも「〇〇くんと遊びたい」など言うようになりました。
場面の切り替えは相変わらず苦手ですが、以前よりグズる時間が短くなったり、グズりながらも指示に従えるようになりました。そして凄く悩まされていた奇声を上げることが殆ど無くなりました。成長ってすごい!!
私の気持ち
家では「あれ?何だか育てやすい!」と思うようになりました。あれだけ大変だった外出もこの時期には苦にならず、むしろ息子と2人でランチに行ったりが楽しくなりました。
息子の言葉の理解力が上がったのと、私が冷静に正しい対応が出来るようになったからかな?と思います。癇癪も「面白いなぁ〜」と思える余裕ができました。
12月 息子3歳7ヶ月
障害児通園施設に願書を出しました。
進路はギリギリまで迷いましたが、身辺自立(食事や着替えなど)が極端に出来ないので、普通の幼稚園では息子本人が困る場面が多いだろうという考えからです。また普段と違う事が苦手・切り替えが苦手という特性の為、普通の幼稚園での行事がストレスになるかもしれないからです。
心配すればキリがないけれど、幼稚園は義務教育ではないし、もう1年は療育中心で過ごさせたいと思います。
息子の様子
オムツに戻ってしまい、以前よりオムツに執着するようになりました。療育の先生に相談すると「もう無理にトイトレせず、このままオムツで行きましょう」と言われました。
本人なりに何かにプレッシャーを感じたり、気持ちが不安定になる出来事があったのかもしれません。なので、再びオムツ生活です。
私の気持ち
障害児通園施設に願書を出し、すっきりしました。しかし入園選考があるので、入園出来るかどうかはまだ分かりません。毎年募集人数に対して希望者が多すぎる為、選考に落ちる場合もあります。結果が分かるのは2月頃です。もし落ちたらどうしよう?2年保育にするか、どこか空きのある幼稚園に入れるか・・・
落ちたら落ちた時に考えようと思います!
※障害児通園施設についてはこちらの記事へ↓
発達障害息子 普通の幼稚園を選ばない5つの理由 - Chantam's Diary
障害について思うこと
3歳というお年頃は、成長がはっきり見える反面、とても扱いにくい時期だと思いますが、療育に通い始めたおかげで、私に余裕が出来ました。「大変なのは息子だけじゃない、まだ頑張れる」と何度も何度も自分を励ました1年でした。
療育に通い始め、沢山の障害のある子と知り合えました。知的障害、肢体不自由、難聴、弱視、自閉症、自閉症スペクトラム、ADHDなど本当に沢山の障害があります。
単独の障害ではなく、複数の障害を併せ持っている子供が殆どです。だから、普通に生きていく事が本当に大変なんです。「大変なんだ」という言葉しか出てこないくらい、難しい問題なのです。
自分が知らなかっただけで、世の中にはこんなに多くの人たちが、生まれつきの障害によって日常生活に困難を抱えているのです。
普段スーパーや公共の場で、障害児を見ることは多くはないです。何故かというと、差別や偏見、冷たい視線が嫌で、外出を制限しているお母さんが多くいます。発達障害の我が子も外出が大変な時期が続きました。
親の躾のせいではなく、ましてや本人のせいでもない生まれつきの障害を、沢山の人に理解してもらえたらなぁと思い、このブログを始めました。
発達障害を含め、多くの障害者を理解して助けよう!という世の中になってきましたが、その実態や日常生活での困難を知る人はまだまだ少ないと思います。ネット上でもすぐ「発達障害じゃない?」などと軽々しく発言する人が増えています。発達障害がメジャーになるのは有難い事だけど、それと同時にどんな困難があるのかを分かってもらいたいのです。
そして周りに理解して貰いたいばっかりではなく、殆どの障害児の親はわが子の為に、また周りの迷惑にならないように、社会に馴染めるように出来る限りの手を尽くしているのです。
発達障害本人の困難と親の大変さ、また周りの理解で救われる多くの事を、このブログを通して多くの人に知ってもらえたらと思います。
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