■2018年10月更新
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我が子が発達障害かもしれないと思ってこのブログを訪れた方もいることと思います。
最近は『発達障害』という言葉がメジャーになり、子どもの成長過程で少しでも気になる特徴があると「わが子は発達障害かもしれない。どうしよう」と悩む方も多いでしょう。夜な夜なネットで調べて寝不足になっていませんか?
分かる!私もそうでしたよ・・・( ;∀;)
発達障害の診断理由
息子が自閉症スペクトラムだと診断がついた大きな理由は、
- 興味の偏りとこだわりの強さ
- 成長度合いの凹凸が大きいこと
- コミュニケーション苦手
この3つが決定的な特徴になります。
興味の偏りとこだわりは『数字・文字』です。
成長度合いの凹凸が大きい事は、興味の偏り所以です。
例えば食事や着替え等の身辺自立・会話が年相応に出来ません。興味が偏りとこだわりが強すぎていて、興味のない事や自信のない事を避けるから凹凸があるのは納得です。
コミュニケーションについては、会話が年相応に出来ないからといって、言語の発達検査を受けると大きな遅れがある訳ではありません。表出言語も言葉の理解力も遅れはないという結果です。『人と言葉のやり取り』に問題があるようです。
息子が個別療育を受けている心理の先生は「凹凸ある子は検査結果の数字はあまり参考にならない」と教えてくれました。
うん、すごく複雑で、とっても奥が深いな〜
■2018年10月追記
5歳半の現在、会話も年相応になっています。
診断がつくまでと診断の難しさ
1歳半頃から成長に違和感を感じ、夜な夜なネットで発達障害について調べました。当然答えはネットの中にはありません。
他の子との違いをはっきり感じ、孤独感を味わった出来事が大きなきっかけとなり、3歳始めからグレーゾーンのまま療育に通い始め、発達検査や診察で自閉症スペクトラムという診断がつきました。
※孤独感を味わって泣けた出来事について詳しくはこちらに書いています→悲しかった事・辛かった事『育児で感じた疎外感と孤独感』
※療育までの流れはこちらの記事に詳しく書いています→【障害児】療育ってどこで受けられるの?療育までの流れと療育への様々な疑問
療育の先生や担当の医師や心理士の先生曰く、はっきりと発達障害だと診断をつけるのはなかなか難しいそうです。
特に小さな子どもの場合は個性なのか発達障害なのか区別が難しいとのこと、また落ち着きがないなどの特徴のあるADHD(注意欠陥・多動)の場合も、小さな子どもは落ち着きがなくて普通だからです。
息子の場合も、日々の様子見や集団での様子見、発達検査や専門医の診察を繰り返し、成長過程を見ながらの診断になりました。
※発達検査について詳しくはこちらの記事をお読みください→【結果】田中ビネー式知能検査を受けました
人それぞれ全く違う特性
息子が通っている療育には、発達障害の子どもが複数います。さらに自閉症スペクトラムという息子と同じ診断名の子も何人かいます。
しかし、それはそれは子供それぞれ様子は全く違います。
話す言葉の成長度合いも違うし、コミュニケーション能力も違うし、もちろん遊び方やこだわりなども大きな違いがあります。
「え?!○○君も自閉症スペクトラム?!うちの子と全然違うねー」なんて会話が療育のお母さん同士よくあります。
私が知っている自閉症スペクトラムの診断の子ども(息子含め)の唯一の共通点は、知的な遅れがない事です。それすらも目には見えない部分で、あくまでも検査の上での数値です。
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必ずしも診断をつける必要はない
診断がつくまでのグレーゾーンの状態の場合、親としては非常にモヤモヤします。うちの子発達障害なの?いや、違うかも?と悪い意味で成長を気にしすぎてしまいます。
でも診断がついて気付いた事ですが、診断名は何の役にも立たないんです。
親のモヤモヤが晴れるかというと、そんなに変わらなくて、受け入れて開き直れば少しラクかな?程度です。
療育手帳も息子の場合は、知的な遅れがないから取得出来ないし、何の為の診断かというと「モヤモヤするから」という親の為かなと思います。
診断名があったほうが、育て方が分かりやすくなるかも?と以前は思っていましたが、色々勉強していくうちに、発達障害で同じ診断名でも個人個人違いすぎてマニュアルなんかないから無意味だと気付きました。
あとは、療育などを受けると専門家に育児についてアドバイスして貰えるというメリットは大きいです。しかし療育はグレーゾーンでも受けられるので、はっきりした診断名は必要ありません。さらに自治体などの育児相談の機関は、障害の疑いが有る無しに関係なくどんな事でも相談を受けてくれます。
診断が必要になるとき
施設利用など
自治体によっては、診断名がついていないグレーゾーンだと療育を受けられない、放課後デイ(学童のようなもの)を利用できない等あるかと思います。しかし、現在多くの自治体は発達障害グレーゾーンでも受け入れられる施設が増えているそうです。
入園・入学時に
幼稚園入園や小学校入学の際、または入学前の就学相談時に、診断があった方が分かってもらいやすい場合もあります。
でも残念なことに小学校の先生や幼稚園の先生で、発達障害に詳しく適切に判断でき、正しい接し方が臨機応変にできる先生はまだまだ多くないそうです。それが原因で園や学校と揉める事例も聞きます。
また診断名云々にかかわらず、就学相談では希望通りの進学先が決まるわけではありません。発達障害の専門の先生ではない場合、診断名を伝えるよりも、子どもの特性や困難なこと、望む接し方を詳しく伝える方がよいです。
そう考えると、やはり診断名を付けることにこだわらなくていいのかな?と感じます。
診断名よりも大切なこと
上にも書きましたが、診断がついた所で育て方や接し方にマニュアルはありません。
発達障害児でも、定型発達児でも、結局は親が努力して一人一人に合わせた育て方をする事に違いはないんです。 人は誰だって苦手なことがあり、困難にぶつかりながら成長します。苦手な事をどう克服するか?困難にどう対処するか?それは育児中の全ての親の共通する問題ですよね。
後悔していること
息子への違和感のきっかけは、数字に目覚めた事です。数字が好きすぎる場合でも、ただの個性の範囲内の興味かもしれません。
しかし息子の場合は明らかに異質であると感じました。ネットでは【子供 数字が好き】と検索すると【発達障害】【アスペルガー】の文字が目に入ります。
※私も息子の数字へのこだわりを記事に書きました→【アスペルガー】数字が好き 息子1歳半~3歳現在の数字へのこだわり
しかし、発達過程で何か少し気になることがあるからといって、発達障害か?と悩んだりモヤモヤするのは時間の無駄だと今になって思うのです。
私は息子が1歳半の時からモヤモヤし始めて、小さな事を気にしすぎてしまい、イライラしたり気持ちに余裕が持てませんでした。ネットで発達障害の特性を調べまくり、寝不足が続いた時期もあります。
可愛い可愛い時間をもっと大切に過ごせば良かった、もう一回やり直したいと後悔しています。息子の数字へのすごい能力を素直に喜べば良かったと思うのです。
まとめ
以上、息子の特性と診断について書きました。本当に人(子供)それぞれ違いがあるので、発達障害かも?と思っても自己判断はしないことが大切だと思います。自治体の育児支援や児童相談所などの機関に相談しましょう。
モヤモヤしても、目の前の子どもの成長待ったなし!!です!
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