前の記事で、3歳の息子が小児科医から「ギフテッドだね」と言われた事を書きました。
※ギフテッドについての記事↓
あれから『ギフテッド』について私なりに色々勉強しました。ギフテッドには、
- 英才と呼ばれるもの
- 2E(ツーイー)と呼ばれるもの
この2種類があります。
まずは発達障害である
ここで自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群について簡単におさらいします。
発達障害には、自閉症・学習障害・ADHD(多動・注意欠陥)などがあります。
そしてアスペルガー症候群・高機能自閉症も発達障害ですが、境目が非常に曖昧な為、現在では『自閉症スペクトラム』という診断名になります。スペクトラムとは連続体という意味です。
息子も『自閉症スペクトラム』だと診断されました。そして診断した先生によると、典型的なアスペルガータイプだと言われました。境目が曖昧な発達障害ですが、息子の場合はアスペルガーの要素が強いのです。
そして今の所は分かりませんが、もしかしたら今後、学習障害など他の発達障害も併せ持っているかもしれません。
とにかく息子は自閉症スペクトラムという発達障害なのです。私も夫も全く悲観していませんよ、あははは。
では、ギフテッドについて詳しく書いていきます。
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ギフテッドとは?
同世代の子供に比べ、突出した非常に優れた能力がある子供をギフテッドチャイルドと呼びます。
ギフテッドは大きく2種類あります。
- 英才
全体的に高い能力を持っていて、IQ(知能指数)が130を超えることも珍しくない。
(ちなみに東大生の平均IQは120と言われています。)
日本ではギフテッド=英才というイメージが強いでしょう。
- 2E(ツーイー)
「二重に例外的な」(twice exceptional)という意味で、ある能力に関しては突出しているけれど、他の能力は平均より下である。そして2E児は、学習障害や自閉症スペクトラムなどの発達障害を併せ持つ場合が多い。
息子の場合
息子の場合はまさに、2E児です。発達に凹凸があり、知能にも凹凸があります。
数ヶ月前に行った知能検査では全体的に年齢より半年遅れなのに、数字や文字の理解の知能に関しては6歳以上の理解度だという結果でした。
この一部だけ突出した感じが正にギフテッド2Eなのですね。
ギフテッドの能力の種類
能力、能力と言っていますが、ここで能力の種類も詳しく書いていきます。
・言語的知能:話しことばや書きことばへの感受性、言語の学習・運用能力
・論理的数学知:問題を論理的に分析する、数学的な操作を実行する、問題を科学的に究明する
・音楽的知能:リズムや音程、和音、音色の識別、音楽演奏や作曲、鑑賞のスキル
・身体運動的知能:体全体や身体部位を問題解決や創造のために使う能力
・空間的知能:空間のパターンを認識して操作する能力
・対人的知能:他人の意図や動機・欲求を理解して、他人とうまくやっていく能力
・内省的知能:自分自身を理解して、自分の生活を統制するために自己の作業モデル効果的に用いる能力
・博物的知能:自然や人工物の種類を識別する能力
(『「ギフテッド」天才の育て方』杉山登志郎、岡南、小倉正義より)
このように8種類の能力に分けられます。
この8種類を見て気づいた方もいるかもしれませんが、決して知能検査(IQ)では測りきれないものもありますよね。だから、ギフテッド=高IQとは限らないのです。
ギフテッドで何か問題なのか?
「ギフテッドってすごいじゃん!」と安易に思われがちです。ギフテッド=英才の場合はそれで良いんですが、ギフテッド=2Eの場合は、凹の部分がどうしても目立ってしまいます。1つの分野で突出していても、日本では『平均的であること』を理想とされてしまうからです。
学校でも公的な支援としてのギフテッド教育は今の所ありません。知的な遅れのない自閉症スペクトラムの子供に対しての特別支援は増えてきましたが、日本ではまだまだ、特別支援=障害児支援に留まっています。
2E児の凸の部分を伸ばすには、家庭や民間(習い事など)で行うしかないのです。
アメリカなどではかなり前からギフテッドへの公的な特別支援があります。それに比べ、日本では『ギフテッド=普通と違う』と見なされてしまう場合が多いのが現状です。
その他にも問題が・・・
ギフテッドの子供は能力が高い故に、同世代の子供と馴染みにくい場合が多いそうです。何かの物事に対して、いわゆる一般的な考え方を持ちにくいため、どうしても浮いてしまう事が予想されます。
さらに2E児でアスペの息子の場合、特性としてコミュニケーションが苦手(人との距離感が分かりにくく空気が読めない)です。だから余計に馴染みにくい事が予想できます。
才能が埋もれてしまう
2E児の場合、発達障害=障害児ということで出来ない事に注目されがちなので、ある分野にすごい才能を開花させようにも気付かれないまま埋もれていく場合があるんじゃないかなと思いました。これは非常にもったいないことです。
息子の場合は、1歳半から2歳までの間に、数字や文字に関して明らかに突出した部分が分かりやすかったので、ギフテッド=2Eであると小児科医もすぐに気付いてくれました。皮肉にも私が息子に対して違和感(発達障害では?)を感じていた事は、ギフテッドの能力だったのです。発達障害であることも正解でしたが。何に興味を示しているか、見逃さないようにできれば理想的ですね。
ギフテッドの子供はHSPである?
HSPとは感受性が豊かで、心が非常にデリケートな事です。HSPの人は傷つきやすく、その為うつ病になりやすかったりと上手く社会に馴染めない場合も珍しくないそうです。
※HSPについて詳しくはこちらの記事へ↓
ギフテッドとして非常に優れた才能があるからこそ、繊細で傷つきやすい子どもも多いそうで・・・息子も当てはまります。
また、ギフテッドに限らず自閉症スペクトラムなどの発達障害児は、周囲から理解されにくい事が多いので、傷つく場面が多いのでは?と考えられます。特に親すら理解してあげられてない場合、幼少期の自己否定が一生を左右すると言っても過言ではありません。
「何で他の子と同じように出来ないの」
「変な子ね」
こんな育てられ方をした場合、心に傷を負って当然です。
では、親としてこのような子供の受け入れ方をどうすれば良いのか?考えてみました。
『自己肯定感を育てる』ことと『認めてあげる』こと
小児科医に、自閉症スペクトラムであり、さらに言うとアスペルガーの典型であり、ギフテッドであると言われたあとから、ずっとモヤモヤしていました。どう受け止め、どうやって才能を伸ばしてあげれば良いのか分からないからです。さらに、親として息子の才能を伸ばす事にプレッシャーを感じています。
ただただ可愛い可愛いと育てたいのに、『才能を伸ばせ、才能を伸ばせ』と責められている気持ちになりました。
親としては、凹凸の凹の部分だって、放っておくわけにもいきません。
モヤモヤモヤモヤ考えた結果、やはり行き着く答えは1つです。
「ありのままの息子で良い」
という事です。
集団生活が始まり、周りからは変わった子だと思われる場面もあるでしょう、息子本人が自分は他の子と違うと悩む時もくるでしょう。
そんなときに親として私と夫が出来ることは
「ありのままのあなたで良いよ!パパとママはいつでも味方だよ」と全てを受容してあげることです。人は誰でも人に認めてもらいたいのです。そして認めてもらって受け入れてもらえる事で自己肯定感が育つのだと思います。
※自己肯定感を育てる育児についての記事も読んでみてください↓
まとめ
ギフテッド教育・・難しいですね。母親とはいえ、教育のプロではありません。
療育に通って気付いたこと、やっぱり餅は餅屋だということです。何が言いたいかというと、とにかくプロに任せるのが一番じゃないかな〜なんて思っちゃいます。
私はね、典型的な日本人でそのうえ超凡人だから、良くも悪くも「普通」であることが理想なんだよぉぉぉ~~~どうやって変わり者の息子の才能を伸ばすかなんて分からないんだよぉぉぉ~~~
親として、勉強、勉強!一生勉強!!ですね。
※ギフテッドの息子について、質問や疑問があれば、コメント欄・お問い合わせフォームからご遠慮なくお聞きくださいね!!アドバイスなどもいただけるとすごく助かりますぅぅぅ~~~
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何事も一旦は肯定的に受け止める
— ちゃんたむ♪発達障害児育児 (@chantam9) 2018年6月13日
何事も一旦は肯定的に受け止める
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