5歳の年中さん息子、自閉症スペクトラムです。
以前エコラリアについての記事を書きました ↓
この記事を書いてから約2年・・・
息子のエコラリアはどうなっているかといいますと、それなりに進化(変化か?)しています。
今回は『エコラリア再び』についてです。
エコラリアとは
まずエコラリアって?あまり聞きなれないですよね。
エコラリアとは、反響言語のことです。オウム返しというと馴染みがありますね。しかしただオウム返しといっても2種類あって、
- 即時エコラリア ←これをオウム返しという
- 遅延エコラリア
があります。
即時エコラリアと遅延エコラリア
即時エコラリア
例えば「ご飯何食べたい?」と聞くと『ごはんなにたべたい?』と発音もほぼそのまま返すのが即時エコラリアです。まさにおうむ返し!
息子はこれはなかったです。
遅延エコラリア
母親の言った言葉やテレビのセリフなど、その場ではなく時間が経ったあとでもブツブツと喋ります。
テレビのセリフを真似するのは子どもだったら誰にでもあるかと思いますが、息子のような発達障害の場合、そのセリフを言う場面がその場の状況に合っていないです。
ひたすら同じフレーズを場面関係なくブツブツ言うイメージです。場面にあっていない、時と場所関係ない、誰かに話しかけているわけでもないセリフを独り言として話すので違和感ありありです。
息子は圧倒的にこちらのタイプで、例えばスーパーで買い物中や、自宅でおもちゃで遊びながら、車に乗っているときなどに当時よく見ていたオフロスキーのセリフをブツブツと話していました。しかも記憶力が良いので、結構長いセリフをいくつもいくつも言っていて、「1人オフロスキー劇場」でした。
エコラリアは何のため?
はたから見ると違和感ありありですが、今思えば、言語習得に大いに役立っていたと思います。だから止めたりせずに好きなだけブツブツ言ってもらったらよいでしょう。
エコラリアが出始めた時期も言葉の覚えはじめ位だったので、息子なりの言葉の習得方法だったのですね。
では5歳現在どうなったか・・・
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進化したエコラリア
親の私は勝手に進化と言っていますが・・・
3歳半~4歳あたり、エコラリア出ていなかったんですが、4歳半過ぎ~現在はまたエコラリア出ています。しかも少し変化がありまして、小声でブツブツ言うんです。
小声、ひそひそ声(映画館で話すような)で何やら言っていることが多くて、夫と「なんだろね?」と気になっていたのですが、エコラリアだろうと最近気付きました。本当にひそひそ声なのであまり聞こえないんですが、意識して近づいて聞いていたら、
私「今日は掃除したあとお買い物に行こうね。」と話しかけると、
息子(ひそひそ声で)「きょうはそうじしたあとおかいものにいこうね、きょうはそうじしたあとおかいものにいこうね、きょうは・・・」
こんな感じです。このように即時エコラリアの時もあれば、園の先生の言葉を家で言ったりと遅延エコラリアのときもあります。
独り言&ひそひそ声&繰り返す・・・
まさに進化したエコラリア(再)。
なぜなのか考えてみた
もっと小さかった頃のエコラリアは上にも書いた通り『言語習得』のためでしたが、今回の場合は『言われたことを頭の中で理解し、整理するため』ではないかと思います。
テレビのセリフ等より、私の言葉、園の先生の言葉を繰り返しブツブツと小声で言っている場合が多いからです。
視覚優位で言葉のみでの指示が通りにくいので、息子なりに頭をフル回転させて理解・整理している→口から(小声だが)ダダ洩れなのかもしれません。
まとめ
いつまでこの小声ブツブツが続くのか、見守っていきたいです。1人でひそひそ話している姿、けっこう可愛いです。
発達障害児育児(というか息子)は面白いなーと感じます。
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角が立たないように人と付き合うのは難しいね。
— ちゃんたむ♪発達障害児育児 (@chantam9) March 31, 2018
疲れた。
でも私に対しても角が立たないように配慮してくれている人もいるかもしれないから、お互い様かな。
とにかく疲れはてておる。