息子はもうすぐ4歳で自閉症スペクトラムです。この4月から新入園で年少さん、幼稚園ではなく障害児通園施設を選びました。
※こちらに詳しく書いています↓
障害児通園施設、どんなイメージがありますか?
息子が入園した園は、発達障害や知的障害やダウン症など様々な障害を抱えた子が通っています。息子は知的な遅れがない為、普通の幼稚園にするか、障害児通園施設にするか迷いました。以前通っていた療育の心理士さんや先生から「息子君は普通の幼稚園でも大丈夫でしょう」と言われたこともあります。でも障害児通園施設を選びました。
※幼稚園選びや進路に関する記事も読んでみてください↓
子どもの幼稚園選びを迷っている親御さんも多いと思います。3歳位だと、はっきりとした診断がつきにくいので進路に迷いますよね。
現在通っている園に決めた大きな理由は、配慮がすごくて至れり尽くせりだという噂を聞いたからです。
実際に入園してみて・・・
この園すごいんです!
一般的な幼稚園や保育園に詳しくないけど、おそらくこの園の様々な配慮は秀でていると思います。
障害児通園施設どんなところ?
日本全国、障害児支援の為の様々なスタイルの園があると思います。私が住んでいる所は発達障害や知的障害など様々な障害を抱えている子どもへの支援が手厚いです。療育手帳の有無、診断の有無に関係なく、育てていく中での違和感や困難があれば療育を受けられる施設が公的な施設だけでも複数あります。(タイミング次第では定員いっぱいで希望通りにならない場合もある)
息子が新入園した所は、自治体(が委託している事業所)が運営しています。幼稚園と同じスタイルで子供だけで通います。時間も幼稚園と同じで10時から14時までです。障害児が通う幼稚園というイメージです。
ここに入園出来て良かった〜この園すごい!という所を書いていきます。
1. とにかく手厚い
何が手厚いかって、沢山あるのでまずは簡単に箇条書きでいきます。
- 少人数制で先生が多い
1クラスの人数は10人で、担任の先生が3人います。(担任・副担任ではなく3人とも担任です)少人数制で先生も多いので安心できます。この先生たちがこれまたすごい!詳しくは下に書きます。
- 職員が多い
クラス担任に限らず、職員の方や専門の先生が沢山います。例えば作業療法士さんとか、相談員の方とか、とにかく園長をはじめ、大人が多い園です。(みんな私服なので誰が職員で誰が保護者か分からない(;´Д`A)
- 遠方でもバス通園出来る
バスがお迎えに来てくれて、帰りも送ってくれます。かなり遠くでもバスが来ます。(バスで通園するかどうかは自由なので、現在息子は私が園まで送迎しています。)
- バスの座席がすごい
バスの中も様々な配慮があります。体幹が弱くて揺れに弱い子用のシート、パニックを起こしやすい子用の個室シート、てんかんの痙攣が起こる可能性のある子用のシートなどです。在園時に合わせたシートを用意してもらえます。その他、全員分の枕があります。寝てしまってグラグラして窓に頭をぶつけないようにです。
ではその他のすごい所も詳しく書いていきます。
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2. 先生方がすごい
とにかく褒める褒める!毎日褒める!褒め方がすごいです。子どもに指示を出して従わせるというよりも、ノリノリにさせて自分から動くのを待つという感じです。気長に待って、出来たら褒める褒める褒める。見習いたいですね。
3. 園長先生がすごい
もう70歳近い(男性)と思いますが、園長先生がすごく良い人!園長先生のすごい所は以下の通りです。
- クラス活動によく参加する
よく教室の中にいて、担任の先生の代わりに泣き止まない子を抱っこしていたり、担任の先生の指示に従って子どもをあやしている姿を見ます。泣き叫んでいる子を抱っこして廊下をウロウロし、落ち着かせている事もあります。外遊びでも全力で子供たちと遊んでいます。
園長先生って偉い人なのに、微笑ましいおじいちゃんにしか見えん。
- 送迎にきた保護者の車の誘導をする
園長自ら誘導しています。初見では、遠くから見たら知らないおじいちゃんが駐車場に立っているかと思いました。近づいて見てみると園長!みたいな。
- 事務の人の代わりに雑用などもする
職員の方は忙しいですよね。「園長、これコピーお願いします」と言われているのを見ました。なんつー優しいおじいちゃん。園長もすごく忙しいだろうに。こんな上司だと働きやすそう!!
- 保護者の顔と名前を覚える
全員の子供の名前と顔はもちろん、その保護者の方の名前と顔も覚えているみたいです。入園して2日目に廊下で会い、「あ!〇〇君のお母さん!」と声をかけてくれました。頭と記憶力がすごく良いおじいちゃんです。
- ギャグがスベる
入園式や保護者会などで度々ギャグを言いますが、だいたいスベるようです。とってもお茶目なおじいちゃんです。
園長の素晴らしさまとめ
本当に素晴らしいお人柄で、障害児支援のプロフェッショナルです。保護者も先生方も園長が大好きです。子供にももちろん人気があります。まさにおじいちゃんって感じでしょうかね?こんな素晴らしい園長のおかげで先生や職員の方の雰囲気もすごく良いです。入園前の見学と面談で会ったのと、入園してまだ少ししか経っていませんが、園長の人柄の良さは間違いないです。
「誰でも得意なことと苦手なことがあるのが当然です。保護者の皆さん、子どもの良い所・得意な所を、一緒に沢山見つけて一緒に喜びましょう!」園長の言葉
3. 子どもの様子をいつでも見学OK
これ、すごいと思うんです。しかも事前に連絡不要ですよ。すごいですよね?
門の鍵の暗証番号と、入り口のセキュリティの暗証番号を教えてもらえるので、在園児の親は、いつでも園に出入り自由で、いつでも教室の様子を抜き打ちで見学できます。
見学の場合、子どもにバレないように、教室の隣にマジックミラーになっている小部屋があるのでそこで好きなだけ見てOK!!外遊びの時間は門の外に見学出来るスペースがあります。
また、保護者が誰でも使える保護者用の控え室もあります。1日中見学したい場合、お昼ご飯をこの控え室で食べる事が出来ます。
ただ1日中見学する人はさすがに居ないみたいですね。お迎えついでに少し早めにきてマジックミラーから覗いているお母さんが多いです。またパパが休みだから・・・と、たまにパパを連れて見学に来ている方もいるようです。
このような抜き打ち見学OKシステムがあると少し前に問題になっていた、どこぞの保育園の給食が少なすぎるなどの不正問題も起こらないですよね。
5. お弁当なし!給食は出来たて!
園の中に給食室があるので、出来たての給食を食べることができます。さらに、おかずもご飯もおかわり出来ます!
お弁当の日なんてない・・ヒャッホ〜!
もちろんアレルギーへの配慮や、白ごはんしか食べられない子にはカレールーは別のお皿に分けるなどの素晴らしい配慮あり。
4. 子ども1人1人に合わせた療育
『ポーテージプログラム』という、1人1人に合わせた療育が園生活を通じて行われます。
※ポーテージ教育プログラムについての記事↓
それぞれの子どもに合わせた目標を用意して、目標達成を目指します。
個人面談で家庭での目標(課題)も出されます。家庭での目標が達成出来ない場合「出した目標を見誤っている」ということで、目標のハードルを下げてくれます。だから出来ないからといって親が焦ることはありません。
5. 目標別グループでの活動
朝のお集まりや給食などはもちろんクラス毎に行われますが、園生活のメインは上記のポーテージプログラムを参考にした「目標別に分けられたグループ活動」です。
だいたい同じような目標別のグループを縦割り(年長さんから年少さんまで年齢関係ない)で編成します。だから同じような診断名(特性)の子、同じ位の知能指数の子が同グループになるようです。
各グループのレベルに合わせて工作をしたり、クッキングをしたり、運動をしたりします。その中で苦手な事を克服・得意な事を伸ばします。
6. 個人ごとの療育
週に1度、個人ごとの療育の時間があります。グループ活動よりもさらに細かく子ども1人1人に合わせた活動を行ってもらえるのです。
息子の場合は、鉛筆を持つこと・スプーンを持つこと・お絵かき・工作などが苦手なので、個別療育では作業療法的な活動になると予想されます。
(グループ活動や個別療育は、園生活に慣れた夏頃から始まります)
7. その他すごいところ
- 子育て支援や障害児支援の情報を知ることが出来る
障害児の習い事や遊び場の情報など、最新の情報が園から教えてもらえます。またお母さん同士の口コミも大変参考になりますね。
- 夏休みなどの長期休暇がないので親はラク
パパのお盆休みなどに合わせて長期休暇を取るのは自由ですが、園はお正月と年度末以外は開いています。
- 子どもにプレッシャーになる行事はない
簡単な運動会や発表会はありますが、練習で疲れたりプレッシャーを感じてしまう子どもも多い為、キツイ練習はないそうです。ほぼぶっつけ本番のガチャガチャな楽しい行事になりそうσ^_^;
- 保護者控え室には沢山の本があり、自由に読んでよい
上に書いたように、親は園への出入りが自由なのでいつでも読めます。特に障害児に関する育児書は充実しています。
- お母さん同士の絆が強い
お母さん同士の会話には、子どもの障害名が遠慮なく飛び交い、大変さを分かち合える為、絆が芽生えます。子供がどんなに奇声をあげようが癇癪をおこそうが温かい目で見てくれます。
小まとめ
いかがですか?子供にだけではなく、保護者に対する配慮も素晴らしいです。障害児通園施設こんなにすごいとは!! 幼稚園と違い、華やかなイベントは少ないですが、毎日の生活を確実に支援してもらえます。
しかし、息子が通っている園もそうですが、障害児を支援する公的な施設は定員が少ない所が多いです。この園も入園するためには選考があり、誰でも希望通りに入園できるわけではありません。もっと枠が増えたら助かる方も沢山いるでしょう。障害児支援にかなり手厚い自治体にもかかわらずこの状態ですから、支援が手薄な自治体ではもっと困っている子と保護者の方が沢山いると予想できます。今の現状に感謝しつつ、より良い支援が全国的に充実することを願います。
※入園選考についての記事↓
まとめ
以上、息子が通っている園のすごいと思った事を書きました。
一般的な幼稚園や保育園に詳しくないので、比較が難しいですが、やはりここまでの手厚さはなかなかないのでは?と感じます。
この先まだまだ素晴らしいところに気付けるかと思いますので、またその時は記事にします!信頼できる園に入園できて、本当にありがたいです。
質問やご意見などありましたらお問い合わせフォーム(プロフィールのところ)やコメント欄からお気軽にどうぞ!
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