発達障害児の偏食、最近問題(話題?)になっています。
離乳食マニュアルや、食育に関する一般論なんかぜーんぜん通用しませんからねぇ。
これだけはまず分かって欲しい、
わがまま・親の努力不足ではありません。
もうね~子どもの偏食ね~心配するし、苦労するんだから~~(;^ω^)
発達障害児の偏食の原因
偏食はなにも発達障害児に限った事ではありません。また発達障害であっても何でもモリモリ食べる子どももいるかと思います。(私は見たことありませんが・・)
発達障害児の偏食の原因は様々ですが、息子の場合は
- 感覚過敏によるもの
- 見慣れない食べ物への警戒心
- 食べられない(苦手)と思い込んでいる
主にこの3つかなぁと思います。
あと、離乳食~2歳半くらいまでは、食べる事自体に興味がない感じでした。
感覚過敏によるもの
感覚過敏という言葉は聞いたことがあると思います。反対は感覚鈍麻です。
- 痛みへの感覚
- 聴覚
- 嗅覚
- 触覚
- 味覚
じゃあ偏食は『味覚』の過敏によるものかというと、そうではないんです。見た目・匂い・食感など苦手だと感じる色んな要因を配慮しないといけません。
- 人参・ピーマン・コーンなど単体だと食べるのに、スープで混ざっていると食べられない
- 白いものしか食べられない(ごはん・具なしの麺類など)
- 白ご飯・パンなど主食を食べない
- 決まった味のから揚げしか食べない
このように、説明されても「???」と思いますよね。なんで?なんで?と言いたくなります。本人にしか分からない苦手があるのです。
見慣れない食べ物への警戒心
離乳食を始める赤ちゃんにとって、食べ物は全て見慣れないものですが・・・息子の場合はあまりメジャーではないおかずを食べないです。
から揚げ、カレーなど食卓によく登場するものは食べる気がします。
食べるからよく作る→他のおかずとますます疎遠になる→他を食べないから同じものばかりになる・・・
この悪循環な気もしますが、でもいいんです!!何かを食べてくれたらそれだけでいいんです!!
苦手だと思い込んでいる
これも偏食の原因の1つです。
一口食べてみて、ダメだったらその食材が入っているおかずを食べないとか、見た目からダメで味を知らないから絶対に食べないとか、そもそも食べるの物だと思っていない(緑色のもの)とか。これを克服するのはもう難しいです。それでなくても警戒心や不安感は人一倍なのに、1度ダメだという経験をしてしまうともうね、そこから先は難しいですよね。
一般論は通用しない
「好き嫌いがある子どもにはお母さんが工夫してあげましょう」みたいな啓発がありますが、家庭だけでの工夫や努力ではどうにもならないです。
- 一口食べたら褒めてあげましょう
- 調理方法を工夫しましょう
- 一緒に楽しんで食べましょう
- 色んな食材を食べさせていますか?
- 親がおいしそうに食べていたら子どもは食べる
- 離乳食をきちんとした順番で進めましたか?
こんな一般論にどれほど傷ついてきたか。食べない、(ミルクを)飲まない息子に何度腹を立て、何度無理やり口に押し込んだか。思い出すだけで辛いです。息子もさぞかしつらかったろう。
息子は身長も体重も標準通りに伸びていたけど、それでも私は悩んでいました。だから偏食があまりにもひどくて体重が減ってしまう子どものお母さんの苦しみは想像を絶するものがあります。
「もっと色々食べさせたら?」
「まだフォローアップミルク飲ませるの?」
「お菓子食べさせるからじゃない?」
「身体大きいから大丈夫でしょ」
「栄養、大丈夫なの?」
こんな風に周りに言われ、その場を作り笑いでしのぎ、夜眠れなくなるほど悩みました。
私は声を大にして言いたい「あなたが気になる事は、母親である私はその100倍くらい気にしているに決まってるだろ!!!」と。
罪悪感
いつもいつも同じものばかりを食べる息子に、同じものばかりを食べさせることに罪悪感があります。今では以前よりは食べられるものが増えてきたけど、白ご飯しか食べないこともざらにあります。私と夫はいろんなおかずを食べているのに、息子は白ご飯だけ・・
本当はもっといろいろ食べさせたい
世の中には美味しいものがいっぱいあるのに
栄養面は大丈夫なのか
毎食ごとにこんな風に思うのです。
開き直りと諦め
発達障害児育児に限らず、育児全般に言える事ですが、ある程度頑張ったら、開き直る・諦めることが大切かなぁと思います。食事に関しても、「だって散々努力してきたけど!!無理だから!!」と今では開き直っています。
高級な鰹節と昆布で出汁をとってみたけど、
一口食べるごとに舞いあがりながら褒めてみたけど、
「あ~美味しい美味しい~ほら~美味しいよ~」とアピールしてみたけど、
「食べろ!頼むから!食べて!!」と怒鳴ってみても、
「お願い、ちょっとでいいから食べてよ」と泣いてみても、
本人が無理なものは無理なんですよね。
そして不思議な事に、私が張り切れば張り切るほど食べないというね・・。なんですかねぇこの虚しさ。
だからそのうち食べるだろ(20年後くらい)という開き直りと諦めが大切だなぁとしみじみ感じている今日この頃です。
開き直っても罪悪感は消えないね、やっぱり親だからね。
まとめ
愛情と受容、その上で、開き直りと諦め。とっても難しいですね。周りがあれこれ言っちゃいかんと思うのよ。「きちんと椅子に座って食べる」当たり前の事がこんなにも難しいんです。
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