■2017年9月16日公開 ■2018年7月6日更新
4歳の息子は自閉症スペクトラムです。
4月から障害児通園施設(療育園ともいうらしい)に年少さんで入園しました。
※愉快な入園式の様子はこちら↓
息子が園に行っている間、自由時間が出来たので、発達障害やその他の障害についてや、福祉についての講習会に積極的に参加しています。
言葉とは
コミュニケーションにおいて最高で最強のツールといえます。
赤ちゃんが産まれてから検診が定期的にありますが、1歳半検診辺りから【発語はありますか】という項目が重要視されます。
言葉が遅れや不明瞭さが気になる場合
言葉が出ない、出るけど不明瞭な場合、その原因は様々です。
- 発声発語器官に問題はないか(声を出せるか)
- 聴力に問題はないか
- こちらの言葉をわかっているか(言語理解)
- 対人関係(大人を頼るなど)に問題はないか
- 顔の筋肉に問題はないか
- 歯並びや噛み合わせに問題はないか
- 舌の動きに問題はないか
- 伝えたい気持ちが育っているか
一言で言葉の遅れと言っても、このように色々な面に目を向ける必要があります。
言葉は1日にしてならず!!
赤ちゃんの頃から言葉の獲得は始まっています。そして獲得の為には大人とのやりとり(コミュニケーション)が不可欠です。
乳児期
- 泣く→オムツ?ミルク?と大人が考え「オムツ変えようね〜」と声に出す
- 指差し・視線で訴える→大人がそれに応え「〇〇だね〜」などと応える
- 言葉の伝達の始まり→「まま!」「はーい!」などのやり取りの始まり
幼児期
- 簡単な会話が始まる→大人も簡単な言葉で伝える
- 大人の会話スタイルに近づく→色んな話が出来るようになる
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発達障害の子供の言葉の遅れ
上に書いたように、言葉とは日常生活で大人とのやり取りで身につくものです。
しかし自閉症や自閉症スペクトラムの子供の場合、言葉の遅れや会話の不自然さがある子も多いです。
私の息子も、発達検査の数値上では言葉の遅れはないと結果が出ます。しかも語彙力も年齢の割に高く、多くの言葉を知っています。しかし会話となるとかなりの不自然さがあります。
やり取りの中で言葉を獲得する訳なのですが、息子の場合そのやり取りが一方的だったり、理解に偏りがあるのが原因かなと思います。
伝えたい気持ちを育てる
言葉の遅れの要因の1つに「伝えたい気持ちが育っていない、伝えたいけれど上手く言葉に出せない」場合もあります。癇癪や奇声など親を悩ませる言動に繋がる場合もあります。
言葉以外のコミュニケーション
伝える=言葉がすべてではありません。
- 視線
- 表情
- 絵カード
- 身振り
- 手話
- 文字
- サイン
言葉が出なくても、伝える手段はあります。
療育に通っていたとき、伝えることの大切さを徹底して教えてもらいました。かして、まって、あとで、いやだ、などです。
言葉を全く話せない子供は、身振り手振り、絵カードなどを使います。その子に合った手段で意思を伝える事の大切さを療育で学びました。
言葉を話せないからといって、気持ちがないわけでも、何も感じない訳でもありません。どんな小さな子供でもです。癇癪や奇声で気持ちを表現している子も多いと思います。
※多くの方に読んでもらいたい、言葉を全く話さない重度自閉症の方の「伝えること」についての記事です↓
コミュニケーションは共同作業
言葉に限らず、コミュニケーションは1人では出来ません。
多くの人が自然と使う言葉でのコミュニケーションは、目に見えない複雑なやりとりの上に成立しています。
この目に見えない複雑なやりとりが自然に身に付かない(理解が難しい)のが息子のような発達障害(自閉症スペクトラム)の人に多いですよね。
ではどうするか?
思いやりを持ったやり取りをします。
コミュニケーションはキャッチボールです。
- 投げるのが難しい人からは、上手に受け取ろう
- 受け取るのが難しい人には、上手に投げてあげよう
これが思いやりを持ったやり取りです。
まとめ
- 伝えることの大切さ
- 言葉が全てではない
- 思いやりを持ったコミュニケーション
以上がわたしが伝えたい講座で学んだことです。
私には文章力がない為、この記事では分かりにくい箇所もあるかと思います。思いやりを持って、上手に読み取ってもらえることを望みます(ノД`)
「言葉」を上手く話せなくても、「言葉」の遅れがあっても、それを丸ごと分かってくれる人が近くにいれば幸せじゃないか。
— ちゃんたむ♪発達障害児育児 (@chantam9) September 16, 2017
「言葉を上手く話すこと」は全てではないから。
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