今年度年中さんになった息子は自閉症スペクトラムです。
- 興味の偏り
- コミュニケーションが一方的
- 不安や警戒心が強すぎる
ザッと言うと、このような特性があります。
そして息子のお友達(同じクラス)、同い年で男の子の自閉症スペクトラムA君。A君の特性は、
- 興味の偏り
- コミュニケーションが一方的
- 不安や警戒心が強すぎる
というもので、ムムム?!
息子とほぼ同じです。
この2人は同じクラスで仲良しなんですが、どちらも一方的なところがあるのでチョイチョイ喧嘩します。ケンカ友達・・・?
ぶつかることが多いのは、似すぎているからかもとも思えるのです。でもこの2人、苦手な場面での行動や態度が全然違うんです。だからハタから見ると同じ診断とは思えないかもしれないなぁ〜と感じた話です。
いつもと違うことが苦手
息子もA君も、分かりやすく言うと「マニュアル人間」といいますか、同じルーティーンの毎日を好みます。イレギュラーな面白味なんて要らない!というタイプです。
だから例えば園の行事だったり、担任の先生がお休みで違う先生が来た日などは荒れます。見慣れないおもちゃが教室にあるとか、いつもは閉まっている窓が開いているなど細かい部分にも敏感なんです。
息子が通う園には同じような子も多く、普段から先生方は、視覚(絵カード)で理解しやすいように1日の流れを教えてくれます。とても手厚く対応してくださり、感謝ばかりなんですが、でもやはりいつもと違う日はありますよね。
www.chantam.link そんなときの2人の荒れっぷりは、親から見るととても面白いものです。
それは・・修了式の感動の場面で・・・
3月の終わり、息子の園の修了式がありました。
保護者も参加して、各クラスで1年を振り返るという、それはそれは感動するものでした。
担任の先生や保護者は泣きます。
「入園式を思い出すと子ども達の成長は・・・」など話しながら泣きました。別に卒園するわけでもないのに・・・ものすごい感動・・
そんな感動の空気の中、息子とA君はいつもと違う、さらには親も先生も泣いているというただならぬ空気に気付いています。
息子→固まって動けず、さらに一切喋らない
A君→自作の踊りを踊り始め、動きまくる
Oh~~オモシロイネー。
だよね!いつもと違うもんね。
分かる分かる〜親はみんな分かってるよ〜〜。
苦手な場面キターーー!!
だよね。
同じ特性なのに全然違う動き
普段2人とも、クラス内でも落ち着いていて、先生のお話も聞けるし、適切な意思表示もできているんです。
言われれば自己紹介なんかも上手に出来ます。歌も上手に歌えるし、絵本の読み聞かせでも楽しんで聞いているのに。
そんな2人のこの日の態度は、
息子は正に石!全然動かない!
A君!動きすぎ!踊りすぎ!
保護者・先生一同笑いました。
もちろん先生と親は想定内で、想定通りの態度になったからです(笑)
同じ特性を持つ同士でも場面によって、こんなに違いが出るんだな〜と興味深いですよね。
そんな2人の共通のした気持ち
全然違う動きを見せる2人ですが、
- 緊張している
- 不安を感じている
こんな気持ちは共通しています。
A君は自作の踊りを踊っているので、楽しいのかと勘違いされやすいですが、あれはかなりの緊張と不安の表れです。
何故なら愉快な踊りを踊っているのに、笑顔は一切ないからです。
(息子は見たまんま、かなりの緊張と不安)
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表れた態度と気持ちのズレ
一見楽しそうに見えても、一見面白い子に見えても、一見大人しそうに見えても。
見たまんまの気持ちではない場面のあるのですよね。そして同じ特性の2人でも、こんなに態度に違いが出るんです。
発達障害は奥が深いなぁと感じます。
まとめ
奥が深いといってしまえば簡単ですが、発達障害を理解するのは本当に難しいです。向き合って、でも難しくて、それでも向き合い寄り添いながら、私達親子もA君親子もここまできたのです。
まったくもって難しいこんな2人の周りに、また、似たタイプの子の周りに1人でも多くの理解者がいてほしいなぁと願うばかりです。
おまけ
修了式も終わり、帰りに・・・
私「今日A君絶好調だったね〜!」
A君ママ「息子くんも絶好調だったね(笑)」
(息子とA君→疲れ切ってグッタリしている・・)
こんな会話を楽しくできる環境、本当にありがたいです。
園バス降りて、毎日公園で4人で遊ぶ息子とそのお友達(みんな男子)。
— ちゃんたむ♪発達障害児育児 (@chantam9) April 20, 2018
毎日毎日スタンドバイミーみたいでジーンとする。
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